オッズに合う投資を見極める方法 財務指標NPVの使い方


投資の根拠

こんにちは!不労所得を目指す管理人です。

突然ですが、皆さんは合理的な判断に基づいて投資を行っていると言い切れますか?

自分の行った投資について、他人に説明できるレベルの根拠を説明できますか?

株式会社は、株主の利益を最大化することを目的としていて、利益を生み出し続けられるかどうかは、社員全員の生活にかかわっています。よって会社が新規事業に投資するリスクをとる際には、なぜその投資をするのか?という関係者を納得させられるレベルの厳密な根拠が求められます。

今回は、そのような会社の重要な事業投資決定の際に使われるNPVという財務指標について説明したいと思います。

NPVの考え方を理解することによって、より合理的な投資判断ができるようになるかもしれません。

財務分析

財務分析とは、企業が期間ごとに発表する財務諸表を分析する方法のことを言います。財務諸表は、主に3つあります。

  • 貸借対照表

貸借対照表はバランスシートとも呼ばれ、会社がどれくらいの資産を持っているか、どれくらいの負債を抱えているかが書かれたもののことを言います。

  • 損益計算書

損益計算書は文字通り、どれくらいの損失が発生したか、どれくらいの利益が発生したかが書かれたものです。

  • キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書は、どのくらいのお金が出て行って、どれくらいのお金が入ってきたのかといったお金の流れが記されたもののことを言います。

財務分析

財務分析は、これらの財務諸表の中から必要なデータを取り出し、組み合わせて意味のある形にする事で、企業の真の価値を分析することを言います。財務分析を行うことによって、株価チャートの情報以外のファンダメンタルな分析に基づいた投資を行うことができます。

(しかし、効率的市場仮説に基づいて考えると、セミストロングフォームという状態にある場合において財務分析は意味がありません。)

NPVとは

NPVとは、「その投資を行うことによって生み出される価値は、今現在どのくらいの価値があるのか?」を見極める方法のことを言います。

公式

NPV = -CF0 + Σ(CFn/(1+r)^n)

CFはそれぞれの期において発生するキャッシュフロー(お金の流れ)を表しています。はじめに引いているCF0は、その当時にかかる初期投資を表していて、Σ以降は、一年後からn年後までのキャッシュフローを割引率rで割ったものの合計、つまりその投資によって生み出される価値を表しています。

NPVは、その投資を行うことによって得られる期待価値と、その投資を行うために必要な費用を比べているということがわかります。

オッズ

ポーカー等のギャンブルでは、その一手が本当に価値のある判断かどうかを見極めるために、必ずオッズという期待価値を見積もります。期待価値がある場合のことをオッスに合うと言い、期待価値がない場合のことをオッスに合わないと言います。ここでも同じことが言えて、NPVに価値があるのかを見ることでオッスに合う投資家どうかを判断することができます。

  • NPV > 0 = オッズに合う
  • NPV < 0 = オッズに合わない

というようにNPVを見ることで、その投資に現在時点で価値が存在するのか?その投資を本当に行うべきなのかということが判断できます。

NPVを決める要因

NPVの値は、先ほどの式の変数をどのように見積もるかによって変わってきます。続いて、NPVに影響を与える要因について見て行きましょう。

キャッシュフロー

キャッシュフローは、その投資によって毎期稼ぐ実際のお金の値のことを言います。この数値の見積もりを誤ることで、実際とは異なるNPVを導出してしまう可能性が高まります。

例えば、来期100万円、再来期150円のキャッシュフローを稼ぎ出すと見積もったとしましょう。しかし、実際に稼ぎ出せたのは50万円、100万円でした。

この場合、実際にどのくらいのキャッシュフローを稼ぎ出すことができるのかという重要な見積もりを間違えてしまっていたということがわかります。これでは、本当は価値のない投資を価値があると判断したといっても過言ではありません。

よって、キャッシュフローの見積もりはNPVを考える際に最も重要な変数であるということができます。未来の予測なので完璧なことはあり得ませんが、より深く事業計画等を見直すことによって、このようなミスプライシングを避けることができると考えられます。

初期投資額

初期投資の金額はあまり間違えることはないと思いますか、投資決定が行われた後に思わぬコストが発生した場合などに、当初と異なるキャッシュフローが発生する可能性があります。

割引率

割引率は、その投資に対して要求する利益の割合のことを言います。要求する投資利益率である割引率よりも、実際のキャッシュフローが価値を生んだ場合、プラスの価値が発生します。

割引率には、WACCという財務指標が使われることが多いです。WACCとは、自己資本に対する投資家の要求収益率と、負債に対する債権者の要求収益率の加重平均のことを言います。

簡単に言うと、株の利回りと借金の利子率の加重平均のことです。

WACC = (D/D+E * kd * (1-t)) + (E/D+E * ke)

  • D = 負債
  • E = 自己資本
  • kd = 負債コスト
  • ke = 株主資本コスト
  • t = 法人税率

WACCを使うことによって、資本構成を反映したリスクを考慮することができます。

まとめ

NPVは、投資に対する期待価値を求める方法であり、その投資が本当に価値のある投資であるかどうかを見極めるために使われる。