市場のボラティリティで売買を判断するテクニカル指標O/Dシグナルとは?

皆さんは投資のテクニカル指標をいくつ知っていますか?移動平均、ボリンジャーバンドなど、、有名なところは意外とみんな知っていますよね。

テクニカル指標は、みんながみんな知っていると有効性が下がってしまうという弱点があります。

今回は、みんなが知らないような分析を行うために、数あるテクニカル指標の中でもマイナーでありながら意外と使えるO/Dシグナルを紹介します。

O/Dシグナルとは

O/Dシグナルは、マーケットのボラティリティを観察することで市場全体が順張りの方向に傾いているのか、逆張りの方向に傾いているのかを判断するための指標です。

順張りとは

順張りは市場が上昇している局面において、これからも更に上昇して行くだろうと予想することを言います。

逆張りとは

逆張りは市場が上昇している局面において、そろそろ上昇は終わりで下落に転ずると予想することを言います。

指標の計算

指標を計算するためにここでは東証一部全銘柄の過去リターンの分布を使用します。これは東証一部上場銘柄のリターンのデータを表したグラフです。返金的なリターンを上げる銘柄が一番多く、悪いパフォーマンス、良いパフォーマンスを上げる銘柄になるにつれて銘柄数は減少していきます。指標はこのグラフを見ることで判定します。

分布の拡大

この分布の裾野から広がって行く場面を想像してみてください。これは、リターンの高い銘柄がさらに買われて、リターンの低い銘柄がさらに売られることを表します。

この場合、

  • 平均に近いリターンの銘柄が減る
  • 市場のリターンの分散は高くなる
  • 分布の裾が広がる

と言うことから、高いものをさらに買い、低いものをさらに売る、順張り(グロース)の相場であるということがわかります。

分布の縮小

続いてこの分布の裾野から狭まって行く場面を想像してみてください。これは、リターンの高い銘柄が売られて、リターンの低い銘柄が買われることを表します。

この場合、

  • 平均に近いリターンの銘柄が増える
  • 市場のリターンの分散は低くなる
  • 分布の裾が狭くなる

と言うことから、高いものを売り、低いものを買う、逆張り(バリュー)の相場であるということがわかります。

分析方法

分布がグロースかバリューかをみて、投資戦略を切り替えるタイミングを計ります。具体的には、市場のリターンの分布の標準偏差を比較することで判断します。

その時点の標準偏差とその時点の標準偏差の4ヶ月移動平均値との剥離を使う

① σt > average (σt)

今の市場は順張りが強い

② σt < average (σt)

今の市場は逆張りが強い

標準偏差と標準偏差の移動平均値を時系列チャートにして、クロスしたところを見ます。

①から②に変わる時と②から①に変わる時にトレンドが変わる

現時点の値が移動平均を下から抜けた時、リターンの分布のボラティリティは上昇しているので、逆張りから順張りにトレンドが転換したと考えられます。逆に現時点の値が移動平均を上から抜けた時、リターンの分布のボラティリティは下落しているので、逆張り順張りから逆張りにトレンドが転換したと考えられます。

この方法を使うことで市場のトレンドが、順張りから逆張りに転換したり、逆張りから順張りに転換するタイミングを見計らって、それに沿って投資を行うことができます。

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「お金をかけないサバイバル術」に関する記事を書きます。証券アナリスト資格(CCMA)を持っています。Ethereum信者です。温泉と餃子とv系バンドが好きです。プログラミングが得意です。趣味はメルカリです。好きな言葉は「最小構成」