投資

FXは効率的な市場ではない? 為替のリスクプレミアムの存在とは?

通貨取引は取引数最大の分野で、裁定取引が多く行われるため効率的な市場だと考えられていました。効率的な市場とは、十分に裁定取引が行われ、理論的な価格形成が行われる市場という意味です。

金利平価説

もしリスク中立的に投資家が行動するとすると、金利差によってレートの変動は予測できると考えられます。金利が高い通貨の方が持っていてお得なので、どちらかの国の金利が上がれば、もう一方の通貨を持っている時のリターンがバランスするように為替レートが変動します。

要は、金利が1%上がるとレートが1%下がります。

しかし、実際の回帰分析によると、金利が1%上がるとレートも1%上がるような現象が起こるβが求められました。金利平価説が成立するとβは1になるので、これは明らかに金利平価説に対する理論的な数値ではありません。

実際はβ = -0.88

ΔSt+k = α+β(Rf-Rd)

為替のリスクプレミアム

これは価格変動に対するリスクプレミアムが大きいということを示しています。

もし理論的な価格形成が行われているとすると、1ドル100円の時に、アメリカの金利が上昇するとアメリカのドルが買われて、日本の円が売られるので、1ドルの価値が相対的に高くなり、為替レートは100円よりも大きくなると考えられます。しかし、この分析結果によると、アメリカの金利が上昇すると、為替レートは100円よりも小さくなると言っています。

なぜこのような現象が起きてしまうのでしょうか? これには価格変動に対するリスクプレミアムが作用していると考えられます。

リスクプレミアム = 金利差 – 期待変動

リスクプレミアムとは、為替レートが実際に動く変動幅から金利差による影響を排除した分のことを言い、リスクプレミアムが高ければ高いほど理論的な金利平価から離れて行くと考えることができます。

金利平価説は意味ないの?

金利差によって予測された為替レートは、長期的には実現するというデータが出ています。

短期のトレードでは金利平価説による影響よりも需給バランスとリスクプレミアムによる要因が大きいと考えられますが、長期的には理論的な金利平価説のレートが実現する可能性が高いと言えます。

短期の価格変化は金利差によって予測される結果によって予測することは難しいです。

まとめ

外国為替市場は価格変動によるリスクプレミアムが高いので、短期市場では金利差による理論的な価格形成は期待できません。しかし、長期的には金利差による価格形成が行われるため、金利平価説はある程度有効であると言えます。

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