投資

株はただのギャンブル?投資の成功は〇〇を知っているか次第!

はじめに

株で一発儲けよう!

買った時より株価が上がれば「儲かる

買った時より株価が下がれば「損する

配当を考慮しなければ、株式投資はこのようなシンプルでわかりやすい損益構造で成り立っています。

とはいえ、私たちは誰も将来に株価が上がるか下がるかほとんど予測できません。これは熟練のプロであっても投資の初心者であっても同じことです。未来の出来事が分かるという人はドラえもんか嘘つきです。

将来何が起こるかは分からない

この前提は私たちの世界において覆すことのできない、一種の壁です。

私たちはこの前提があるからみんな平等に生きていけます。誰かが未来の出来事を知っていたらその人が無双できてしまいますよね。

将来に何が起こるか分からないという不確実性を回避するためのサービスの代表が保険です。みんな自分がいつ事故を起こしたり死んだりするか分からないので保険を買います。明日事故を起こすとわかっていたら保険なんか入らないで明日のドライブを中止すればいいだけです。

株式投資はギャンブルか?

未来の不確実な出来事を扱うことになるので、投資は「分からない」未来に賭けて利益を狙うということになります。いくら経験でパターンを知っていても、いくら運が強い人でも、翌日の株価を長期間に渡って的中させることはできません。ただ運に任せて闇雲に取引をしていれば、おそらく投資で勝つことはできないでしょう。

株価はある程度予想できる

例えば、生命保険は自分が死ぬ確率に賭けます。自分がいつ死ぬのか? という複雑な要素が絡まり合ってようやく起きる出来事を予想することは非常に難しいです。「今日〇〇をしたから明日死ぬ確率が1%上昇した」などという因果関係を常に考えていてはそれだけで疲れてしまいます。

会社の株価というのはその会社の利益、資本構成、人気や知名度といったいくつかの要素によって成り立っています。これらは明日死ぬ確率を求めるよりも、手に入れられる情報が非常に豊富なため、利益が増えたら株価はどうなるか? 借金が増えたら株価はどうなるか? というように自分なりの予測をすることができます。

このような予測をすることによって、ただ闇雲に株を買うよりも勝つ確率を高める努力ができるのです。

株式会社とは?

株価について理解するためにはそもそもの株式会社という仕組みを知ることが大切です。

株式会社の起源

株式会社とは、会社の所有権を株式という単位に分割して運営する会社の形です。

株式会社という概念が生まれたのは、近世ヨーロッパ大航海時代のオランダです。大航海時代というだけあってこの時代の一番魅力的なビジネスは「船に乗ってアジアからスパイスを買ってくる」ことでした。資産家たちは、自分で船を買ってこのビジネスに参入しようとします。しかしこのビジネスには一つの問題がありました。

リスクが高すぎる

この時代の船では無事に目的地まで到着して帰ってくることが難しく、意気揚々と大海原に乗り出した船はどんどん海の底に沈んでいきました。航海が失敗すれば当然資産家たちは船に投資した金額を失います。成功すれば莫大な利益を手に入れることができますがそれでも航海ビジネスは非常にハイリスクなものでした。

[kanren postid=”1157″]

(大航海時代について詳しくはこちらの記事に書いたので、興味があれば読んでみてください!)

みんなで分散投資

資産家のリスクを軽減するために新たな仕組みが考えられました。それが「株式会社」という方法です。

株式会社は船の所有権を複数人で分割して持つための仕組みです。例えば、マイケルさんとボブさんが2人で船を所有したいと考えましょう。船の値段は1000万円です。2人はこれを買うために株式会社を設立しました。マイケルさんは500万円、ボブさんも500万円をこのビジネスに使いたいと考えています。

ここで登場するのが株式です。2人が作った会社は株式という紙を100枚発行しました。この紙1枚には会社の方針を決める会議で投票するための1票の役割があります。よって100枚全て集めた人がいれば会社はその人の意のままに動かせるということになります。(実際には多数決なので50枚集めれば支配できます)

2人はこの会社の株式をそれぞれ50枚づつ500万円で購入したので、マイケルとボブはそれぞれは株式50枚をづつを手に入れました。すると会社は発行した株式が全部マイケルとボブに奪われた代わりに、2人が払った合計1000万円を手に入れることになります。

このお金を使って船を購入することで船の所有者はマイケルでもボブでもなく会社ということになります。会社という架空の人が船を購入し、そいつを裏で支配する権利をマイケルとボブが持っているというイメージです。

何がメリットなのか?

なぜ2人は船を買うためにこんな回りくどいやり方をしたのでしょうか?それはこの方法を使うことは2人にとって大きなメリットがあるからです。

リスクを分散できる

本来なら1000万円を使わなければ手に入れられなかった船の権利を500万円で手に入れられたため、余った残りの500万円を別の船の株式の購入に充てることができます。2つの船を持っていれば、どちらかが1つでも成功すれば利益を手に入れることができます。

責任が有限

仮に2人がマイケルとボブとして船を購入したとしましょう。もし何らかの問題が起きて、船の購入者に莫大な借金が発生した時、この方法ではマイケルとボブがその返済をしなければなりません。しかし、船の購入者が会社という存在であれば、「会社さんは死にました。よって返済はできません。(倒産)」ということができます。この場合、マイケルとボブに返済の義務はありません。彼らが負っている最大のリスクは最初の500万円を全て失うことだけであり、それ以上の損失はありません。これを有限責任と言います。

権利を人に売れる

仮にボブが途中で「プロジェクトを降りたい」と言ったとしましょう。ボブは50枚の株式を持っているので、ボブにプロジェクトを抜けられてはマイケルが1人で仕事を進めなければなりません。そんな時に役に立つのが株式が市場で自由に売買できるという性質です。ボブは自分が持っている株式を誰か他の人に販売することができます。ボブの持っている株を市場で買った人は持っている株式の枚数だけ会議で発言する権利が与えられます。

株価とは?

株価とは市場で売られる株式1枚の価格です。ボブは自分が持っている50枚の株式を1枚10万円で売り出しました。つまり、この時の株価は10万円です。また、市場で株式を購入した人はさらに他の人に転売することができます。この時11万円で転売された場合、株価は11万円になります。

会社の投票権が市場で転売される価格

これが株価という言葉の本質的な意味です。市場で販売された株式は転売を繰り返され、所有権はたくさんの人に移って行きます。つまり、私たちが店頭やネットで購入している「株」という金融商品は、もともと誰かが作った会社の会議で投票する権利が転売されてきたものなのです。

株価はどうやって決まる?

株価は市場で自由に決定されて行きます。要は「この値段で買いたい!」という人と「この値段で売りたい!」という人がいれば取引が成立するのです。この辺は個人の感覚にもよるのですが、人間は大体できれば人より安く買いたいし高く売りたいと思います。実際の株式市場ではこのような市場経済が効率的に機能するので、株が極端に安い値段で売っていることはありませんし、極端に高く売られていることもありません。

理論株価とは?

自由に取引され、好きに値段が決められるといっても「大体こんなもんじゃない?」というちょうどいい株価の水準が存在します。これより極端に値段が離れてしまうとみんな「それ本当に正しい値段?」「もしかしてぼったくってる?」と思ってしまいます。市場で取引される株式の価値は簡単にいうと会社の市場価値を株式の数で割った物を言います。会社の市場価値は、

会社の市場価値 = 会社の持ち物 + 人気

で決まります。会社の持ち物というのは先ほどの例でいうとです。1000万円で買った船の価値は1000万円なので、まずは1000万円が会社の価値としてカウントされます。人気その会社特有の価値です。例えばボブとマイケルが類い稀ない能力を持っていたとして「2人が作った会社なら絶対に成功する!」と思う人が多ければ、その分だけ会社の市場価値は増えます。

株価12万円で株が取引されていたとしましょう。

12万円 × 100枚が会社の市場価値なので会社の市場価値は1200万円です。

1200 = 1000(船の価値) + ? (会社の人気)

この場合、会社の人気は200万円分の価値があると言えます。人気は直接お金で測ることが出来ないので、このように市場価値と理論価値の差によって求めます。

この辺りの実践的な内容についてはこちらの本に書かれています。2つとも定番の人気本なのでわかりやすく本質を理解できるのではないかと思います。

最後に

タイトルの答えは株式会社の仕組みと株価の関係を知っているかどうかです。これを理解すれば、ただ闇雲にランダムに動く値段を追い続けるよりも株式投資の本質に近づけるのではないかと思います。

ABOUT ME
gitackt
お金をかけないサバイバル術の記事を書きます。温泉と餃子が好きです。プログラミングが得意です。趣味はメルカリです。